長野県松本市浅間温泉。
松本城から車で10分ほど、松本駅からは車で15分ほど、松本ICからは車で25分ほどのところにある歴史ある温泉街。
西暦698年(飛鳥時代)の日本書紀に登場する束間(つかま)だろうと言われていて、
1300年を超える歴史のある温泉です。
松本十帖に宿泊した際、スタッフが宿泊者向けの街歩きツアーを無料開催していて、参加をしました。
街の歴史や小話を交えて教えてくださって、ほんの30分ほどのツアーでしたが、
参加して良かったと思いました。
派手さはなく、少し鄙びた感じが逆に、昭和の時代に迷い込んだようでとても良かったです。
でも、昭和の頃はもっとたくさん人がいたのでしょうね。
中央に見えるのが松本十帖。古い旅館をリノベーションしたホテルです。
浅間小菊という菊の形をした最中が有名な老舗和菓子店。
触ると温かいです。
浅間温泉にある共同浴場の文化。
街の中にいくつもの小さな共同浴場があり、その浴場ごとに会員で鍵を管理して、いつでも入れる近所の温泉、というもの。会員以外は入ることはできず(誰かが会員を辞めると募集があるという仕組み)、
観光客向けに開放されているところも一部あります。
現在は廃業している旅館 飯田屋別館。
つい最近まで営業していたようですが、老朽化でしょうか。廃業は残念。
今の建築法では建てることのできない木造三階建てということもあり、建築好きさんも多く訪れたそうです。
一見、お店とは分かりにくい外観。昔ながらの洋菓子店で、とても人気があるそう。
街を歩いていると目にする、旅館の屋根の上に設置された小さな小屋のような建物。
これは、建物は高い方がいいとされた時代に、高さを作るために作られたものだそう。
人が寝泊まりできるだけの空間はあるそうです。
浅間温泉街にたくさん確認できました。
大正時代から昭和39年まで、松本駅から浅間温泉までチンチン電車が走っていたそうです。
当時の駅舎の建物が現在はスナックになっていました。
バブル期など、企業の忘年会や宴会・団体旅行などで栄えた頃は芸者さんも多く、美容院がいたるところにあったそうで、その名残の空き店舗がたくさんありました。
この日は偶然、「たいまつ祭り」という、松明が街中を練り歩くという、なんとも恐ろしそうなお祭りがありました。
せっかくなので、たいまつ祭りを見学に行きましたが、大きな松明をみんなで引きずり、大変な賑わいでした。
あたり一面煙だらけで、消防の人であふれていて、若干災害現場感は否めませんでしたが。笑
松本十帖のから徒歩数分のところに、手紙舎の店舗がありました。
古い温泉街でしたが、とても味があって街歩きも楽しかったです。
松本や、松本十帖などに出かける際はぜひ温泉街の散策に出かけてみてください。