山小屋ひとつない山の山頂で限定的に開店していた本屋さんに遭遇した話です。
2019年10月6日に、
群馬県の東吾妻町と長野原町の境にある標高1,757mの浅間隠山(あさまかくしやま)を登った時のこと。
山頂について昼食のホットサンドを作って食べ終え、
食後に珈琲を淹れて飲んでいたところ、
大きな箱のようなリュックを背負った青年が登ってきました。
通常の登山用のザックの域を超えていたので、(そもそも木の箱なので)、
何を背負って山を登っているんだろう?と興味深く見学していると、
青年は背負ってきた木の箱を下して、なんと本棚を設置し始めました。
山の上で読書するためにわざわざこんなに重そうな書棚を背負ってきたわけではなさそうなので、
少しお話を伺ってみると、なんと山登りのついでに山頂で本屋さんを開いているとのこと。
本業は林業を営んでいるそうで、
山登りと本屋は休日の趣味としてやっているそう。
これだけたくさんの山がある中での遭遇率を考えると、奇跡のような、ものすごい偶然。
店名の「杣books」の杣(そま)には木を切り出す、または切り出した木、
などの意味があるそうで、
とてもシャレがきいているなと思いました。
(ちなみに、帰宅してから検索したら、 「杣books」 さんのWEBを発見しました。)
冊数を限定してセレクトしてあるのに持っている本が数冊並んでいて、それも嬉しかったです。
せっかくなので、1冊購入しました。
本当はもう数冊買いたかったのですが、山登りでは現金を使うことがないので手持ちが少なく、、、。
わたしが下山した後も、暫く山頂で開店していたようなので、
他にもお客さんがやって来たのでしょうか。
下山の際に「また、どこかの山で」と挨拶しましたが、
また、どこかの山でぜひ訪店したいです。
こんなこともあるから、次回からはもう少し多めに現金を持っていくようにしたいなと思いました。
こちらが購入した本です。