離島旅へのアドバイス①  心得・旅のコツ

ここでは、初めて離島の旅をする人への心得、旅のコツ、おススメの持ち物などを、
わたしの体験談や失敗談をもとに紹介していきます。

※【重要】※
初めに…全ての前提として、これから離島を訪れる方は、現在の最新の情報を調べてから訪れてください。
このサイト内でも、離島の様々な情報をご紹介していますが、わたしが旅した時から状況が変わっていることもあります。
有人離島が無人島になってしまっている可能性もありますし、
交通手段が変更になっていることもあれば、(空港ができた/閉鎖された、増便、減便など船の便数が変わった、橋が架かった、なども工程に影響します)
高齢のご夫婦が営んでいた飲食店や民宿が閉店になってしまったなんてことはたまにあります。(民宿などは予約の際に営業していないことが分かったりしますが、飲食店は事前に問い合わせなどをしておかないと、ただでさえ飲食店の数が少ない離島では、訪れた店先で知るとダメージも大きいです。)
※これを書いている2021年現在は新型コロナウイルスの影響などもあり、緊急事態宣言中の営業自粛や受け入れ体制もありますので、より情報収集はしっかりした方が良さそうです。

なお、問い合わせの際は、HPを持っていないお店なども多く、電話が確実。わたしは電話で問い合わせることが多いです。

アクセス困難な絶海の孤島に、やっとの思いで辿り着いてがっかりすることがあまりないよう、事前に「最新の情報」を調べておくことを強くおススメします。
それでも思わぬアクシデントに見舞われることがありますので、それは、ぜひ離島あるあるとして楽しんでいただけたらと思います。

🚢離島への交通手段は自分に一番合ったものを!
離島へのアクセスは、選択肢が1つしかないこともあれば、複数の手段があったりと島によってさまざま。
離島へのターミナルとなる港までのアクセスには鉄道と航空の選択肢があったり、航空便でもLCCが運航している場合もあります。(この辺りは旅慣れしている人へは釈迦に説法かもしれませんが。)
ターミナルとなる港から離島へのアクセスも航空機と船の選択肢、または、同じ船でもフェリーか高速船という選択肢もあり、それぞれ時間、料金、便の数などに違いがあります。(季節によって変更することもあります)
航空機の場合は早く確実ですが料金が高く、船の場合は安いけれど時間がかかる、欠航の可能性が航空機より高いなど、それぞれにメリット・デメリットがあるので、スケジュールや総予算の都合に合わせて最適なものを選んでください。
(船で13時間かかるところ、航空機で1時間になるけれど料金は4倍、ということも。)
また、航空機ではプロペラ機、ヘリコプターなど、離島でなければあまり乗る機会のない機体に乗れる醍醐味もありますし、
フェリーの港への着岸方法など、その離島でしか味わえない体験ができたりもするので、行きと帰りで交通手段を変更したりすることも楽しみを増やせるかもしれません。
船を利用して、海の彼方からだんだんと島が見えて近づいてくる感動や、帰路の船の出航の際に島の人たちが見えなくなるまでお見送りをしてくれる(カラーテープを持つ島も)こともあれば、
航空機を利用して、空から海に浮かぶ島の全景を見下ろす感動もまた格別です。
パッケージツアーがなかったり、(離島によってはある場合もあります)飛行機と船がうまく接続しなかったりすることもありますが、そのプランニングも離島旅の醍醐味として根気強く計画してみてください。慣れてくると、離島から離島へと渡るように旅をすることも楽しくなってきます。

わたしの実際の旅のスケジュール。フェリーなど、各船舶会社の時刻表で調べて紙に書き出して、これを基に行動していきます。

🚲宿と交通手段はまず最初に”同時に”抑える!
目的の旅先と日程が定まったら、まずその離島への交通手段と一緒に、必ず宿も一緒に抑えましょう。
どちらが先か、にわとりたまごのような形になりますが、離島によっては、交通手段である航空機が9席のみで予約開始日に電話争奪戦ということもあれば、民宿が数件しかなく予覚開始と同時に満室ということもあります。せっかく争奪戦の末に航空券を抑えたのに泊まる場所がない!なんてことは絶対に避けたいところ。
特にGWや夏季休暇(ハイシーズン)、シルバーウィーク、年末年始などは、「いつから予約開始日か?」を調べて計画的な計画を。宿に関してはWEB予約を行っていないことも多いので、電話の方が確実です。メール予約に慣れている人は、予約完了メールも来ないし、電話越しの口約束で大丈夫かな?と心配になるかもしれませんが、これまでに予約が取れていなかったことは一度もありません。
また、小さな離島ではフェリーや船の到着時間を聞かれるので決まったら必ず伝えておきましょう。宿の方が港まで迎えに来てくれます。(港に降りた時、民宿の方が‘旗’やボードを持って待っていてくれるのもとても良い風景です。軽トラックや軽のバンに同宿の方々と乗り合わせていきます。)自身でレンタカーを手配した場合もその旨お伝えするのを忘れずに。
また、食事をつけるか素泊まりにするかも必ず確認しましょう。民宿でゆっくり食事をするのも、島内の飲食店へ出かけてみるのも、どちらもお好みですが、宿泊先の民宿の近くに繁華街がないことがほとんど。(そもそも島内に“繁華街”はないことは多い。)離島によっては飲食店が1軒もないこともあります。そのような離島では1泊2食ではなく、昼食も含めた1泊3食、民宿が提供してくれますので予約の際に確認してみましょう。(トレッキングに行くときなど、お弁当にしてくれることもありま。)
そして、忘れがちなのが、離島内での交通手段。
離島の面積・外周にもよりますが、レンタカーにするのか、レンタサイクルにするのかを決め、必ず予約を。
台数にも限りがあります。(特にレンタカーは台数が少ない場合、宿よりも早く予約が埋まることもあります)。レンタカーは3,000円~15,000円/1日と離島によって随分料金が違うのでそのあたりも参考に。
バスが運行している離島もあり、離島の路線バスやコミュニティバスに揺られるのもなかなか醍醐味ではあるのですが、基本的に1日数本の運行なので、工程と相談してのご利用を。
参考までにわたしは、島の外周を調べて30km以下は自転車、それ以上は起伏がない平坦な離島なら自転車、起伏がありそうならレンタカーを利用しています。電動自転車がある場合などはぜひ利用をおススメします。。
1周が10km以下の離島になってくると徒歩でも歩ききってしまいます。 

🌳来島前/滞在中の天候や自然災害についても必ず確認。
旅の準備で旅の期間中の天候を調べるのはもちろんですが、(船が欠航し、島に閉じ込められる可能性もあるので、嵐が来る場合は事前に民宿側から受け入れ中止の連絡があることも。また、予期せぬ天候不良で島に閉じ込められる人の話もしばしば。海は荒れやすいです。天気予報は必ずチェックを。)訪れる前に、その島に大規模な自然災害がなかったかも確認を。
台風や大雨のあとには、道路が通行止めになることも。(特に最近は大豪雨が増えました。)
わたしも過去に訪れた島で、滞在中は毎日快晴だったのに、来島1週間前に島を襲った「50年に一度の大豪雨」の影響で、道路が陥没したり土砂の影響で埋まってしまったりで、大変な思いをしたことがあります。
行先を決めたら、天候によるニュースのチェックも忘れずに。
心配な時は観光協会などに問い合わせたり、役場に問い合わせてみるのをおススメします。通行止めの道路などは丁寧に教えてくれます。
観光協会や役場が島の中にないような小さな島もありますが、わざわざそんな場所へ行くような強者は、きっとどんな事態に遭遇しても楽しめることでしょう。
また、天候とは違いますが、観光名所と地図に記載があって、遊歩道を歩いてみたら草ぼうぼうで道が消えていた!という事態にもしばしば遭遇します。(道なき道を草をかき分け、虫に悲鳴をあげながら歩いたことは数知れません。笑。これはどちらかといえば服装対策でしょうか…)

🍴現地のお店・施設の最新情報は、必ず事前に情報収集!
初めに、でも記載したので、重複する部分もありますが、離島で訪れたい目的地、必ず食べたい名産がある場合には必ず事前に調べてから行きましょう。ガイドブックやネットに載っていたのに訪れたら営業していなかった!ということは、どんな観光地でもあると思うのですが、離島ではそもそもの母数が都市部に比べて少ないので現地を訪れてから知ると、予想以上のダメージになることも。店舗や民宿が経営者の高齢化で閉鎖していたり、逆に島に今までなかったお店が移住者によってオープンしていたり、意外と変化があるものです。
また、名物料理などで予約しないと食べられないものも多いです。わざわざ何時間もかけて訪れた先で食べられないことがないよう、絶対食べたいもにについては予約の必要性を調べて必ず予約をしておきましょう。
わたしも、東京から8時間かけて到着した先で、目当ての食事が「要予約」のため食べられなかったことがあります。(毎日注文があるか分からないものなので、素材を仕入れておかなくてはいけないからだそうです)。
行き当たりばったり、思いつくままの旅が好きな人はもちろんこのアドバイスはお気になさらず。

🚷万が一帰れなくても、大騒ぎしない
楽しかった離島の旅、後は帰るだけなのに天候不良で船が欠航…ということが時々起こります。
それはもう仕方のないことで、
残念ながら明日は大事な仕事が!何としても帰らなくては…!と、大騒ぎしてもどうにもなりません。
島の方たちはあたたかく手を貸してくれます。騒がずに運命を受け入れましょう。
八丈島のように、天候不良で2日船が欠航し島に閉じ込められた人が出ると、島の人が料理を持ち寄り「欠航流人の宴」という宴会を開いてくれる離島もあります。 
わたしが知る限りで、帰れなかった(島から出られなかった)最長記録は、青ヶ島に2週間閉じ込められた人。
もしそのような事態になっても、人生における最強のネタを手に入れたと思って前向きに楽しんでいただきたいです。



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