離島をひとりで旅しはじめてから、かれこれ10年くらいが経ちました。
一番最初に「離島」を意識して訪れたのが、新潟県の佐渡島。当時まだTwitter黎明期~少し普及し始めたかな、という頃で、みんなが「ランチなう」「ラーメンなう」という様な投稿をしていました。わたしはといえば、社会人になって数年が経ち、「仕事が忙しいのに、心が退屈」という状態で、土日問わず、がむしゃらに働いた結果、休日に予定を合わせて遊ぶ友達もおらず、といったそんな始末。休みの度にひとりでどこかに逃亡するということを繰り返している中で、「ランチなう」ではつまらないので、「ちょっくら鮨食べに新潟まで」と鮨の写真を投稿したら面白いだろうと思いつき、新潟への経路を調べている中で、佐渡島まで日帰りできることが分かり、ランチの鮨を食べるために佐渡島に向かったのが離島の入り口でした。
(離島にはまるキッカケは、そのすぐ後に訪れた粟島です。詳しくはこちら)
佐渡島で鮨を食べ、「ちょっとお鮨を食べに佐渡島まで来ました」とガラケーで撮影した地魚の鮨と一緒に投稿するという目的は達成。ちなみに、当時のTwitterフォロワーは全員知り合いのみで30人ちょっとだったのを記憶しています。
その後、離島の旅を続けながら、(ひとり旅で話す相手もいないせいか…)Twitterを片手に、「日本にこんな場所があった!」こんなものを食べた!こんな目に遭った!やばい〇§Ψ▼×Ж…!!と延々と発信して今に至ります。
人口の多い都市や、観光の名所を旅しているのと違い、マニアックな離島を訪れているとき、「ああ今この島に旅人はわたししかいない」というシチュエーションを幾度となく経験し、あるいは人口が100人を下回る離島ではそもそも歩いているだけで「なんかいる」と思われているだろう存在証明しすぎ状態もしばしば。そんな場所でリアルタイムに投稿しまくっているので、「コイツか!」と思われてもおかしくはないと思うのですが…、結論から言うと、ほとんどないです。笑
そもそもTwitter などしていない人の方が多いのかも。人数の少ない離島の年齢層は高いこともあってまあ納得です。
一度もないか、と言えばそんなこともないので、ここでは旅先のTwitter にまつわる話をご紹介します。
ちなみに、「Twitter で知らない人に助けられた」というエピソードは、社会人になって間もなかった頃にひとりで出かけた茨城県ひたちなか市で開催されている、ロックインジャパン。トリ(その年はアジカンでした)のステージを最後まで観ていたら、最終のバスが大行列で電車に間に合わず、なんと帰れなくなってしまい…そんな窮状をTwitter に投稿したら、住んでいるところが近い女の子が途中まで車に乗せてくれる、ということがありました。
また、旅先でTwitterをやっている人を見つけてしまったエピソードは、数年前に旅したロシア・ウラジオストクからの帰りの飛行機で熱心にTwitter投稿している日本人がいて、機内に他に日本人が少なく、興味本位でそれっぽく検索したらその方のアカウントらしきものを発見したことがあります。旅好きな方のようですが、旅をしては旅先にダメ出しをしていて、笑、それが面白く(時々心の中で「じゃあ行かなきゃいいのに。笑」とツッコミを入れながら)さりげなくフォローしています。
①「Twitter やってますよね?」
2020年に旅した、小笠原・父島にて。
シュノーケル&ホエールウォッチングツアーに出かけた船上にて、同じツアーに参加した見知らぬ方に「Twitterやってますよね?」「大畠さんですか?」と話しかけられました。このようにストレートに訊かれたのは、あとにも先にもこの時のみ。
なんてことない、「あ、そうです、お恥ずかしいです」というやりとり。笑
少しだけお話しましたが、確か都議選だったか区議選だったか出馬を検討している方だったと思います。お名前を失念してしまいましたが、無事に当選されているといいのですが。
小笠原諸島、父島はマリンアクティビティが盛んなので、ダイビングやシュノーケル、ホエールウォッチング、ドルフィンスイムなど、様々な海のツアーがあります。この日、残念ながら鯨をみることはできませんでしたが、船の上でお弁当を食べて、船でしか行けない場所を見学したり、近海でシュノーケリングしたりととても楽しいツアーでした。ひとり参加でも全く苦になりませんでした。
②「一緒にご飯でもいかがですか?」
2015年に吐噶喇列島~奄美大島~与論島を旅した時、奄美大島にて。
11日に及ぶ旅だったため、中間地点にあたる奄美大島のホテルにて延々と洗濯をしていた時のこと。「奄美大島にいる」というわたしのTwitter投稿を見た、現地の方から「良ければ食事でもどうですか?」と誘われ、特にその日は洗濯をする予定しかなく、夕飯も決めていなかったので、ご一緒させていただくことに。聞けば、年も近く同じラジオ業界に勤務しているとのこと。一時はお互い同じJFN系列に所属し、彼女はその当時奄美のコミュニティFMで勤務、わたしは現在のラジオ局へ転職する間の有給期間。すっかり意気投合し、奄美についていろいろ教えて頂き、ホテルから送迎までしてもらうなど大変お世話になり。その後も東京で何度かご飯を食べるなど、親しくさせていただいています。こんなことがあるんだなあ、と思ったものです。
③良ければお立ち寄りください
2021年に伊豆諸島 三宅島を旅した時のこと。Twitter投稿を見て、三宅島にいることを知ってくださったのか、島でカフェをやっている方から、「良ければお立ち寄りください」とメッセージを頂き、カフェにオジャマしました。海の見える素敵なカフェで、珈琲もとても美味しかったです。なかなか小さな離島でドリップ珈琲にありつくことは少ないので、滞在中、もっと早くに来ればよかった!と思ったものです。
かれこれ90島くらい旅していますが、思いつくのはこのくらいでしょうか。
ちなみに、なんかやばいな、という連絡は1回だけ。まあやばいといっても、すご「スルーしておこう」程度のものですが。